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わたくしごと・・・⑧

お盆休みもそろそろ終わりでしょうか
まだお休みの方もこれからお休みの方も仕事の方も
如何お過ごしでしょうか?

お盆休みのせいだけでもない階段を転げ落ちるような
アクセス数の減少を少しでも食い止める為にも一ヶ月ちょっとぶりに
『わたくしごと・・・』の続きを書いておきますね
って歯止めになるのか判りませんがぁ

※初めてお読みになる方、忘れちゃった方はお手数ですが、
今一度、『わたくしごと・・・』シリーズお読みくださいませ
それでは始めさせていただきます。


あの夏も暑い夏だった。

Tさんとはおれが23歳の頃、あるイベントで知り合ったのだった。
そのイベントには当時付き合っていたかみさんと一緒に参加していた。
イベント終了後、参加者の有志で海水浴に行き
その後は町で数回あった時などに軽く社交辞令的な話をしただけで
同じ町に住んでいながら殆ど接点もなかった。

縛り付けられたTさんのベッドの脇で
お互いの怪我や事故の状況、近況などを語りあった。

Tさんの怪我は右上腕部の骨折と割れたガラスでの裂傷と打撲などだった。
どうやら仕事からの帰りに少し道が狭くなっている場所での
すれ違いだったのでTさんは殆ど止まる位までスピードを
落としていたところへ、はみ出した対向車が突っ込んだようだ。

『ゆうべの喋り方や声や奥さん見たら若い兄ちゃんかと思ってた』
と笑いながら告げると表情は包帯で見えなかったが
Tさんも笑いながら『イテテテ』と言っていた。

奥さんと家族がまだ小さいTさんの娘を連れてやってきた。
話してみるとやっぱり高校の後輩で尚且つおれがスイミングでバイトしていた同時期、
奥さんもバイトしていた事も思い出した。

この年だけなのか整形外科のせいなのか時期のせいか、
毎年入院しているわけではないのでよく判らないが、
患者さんは同世代の人が多く病院にも関わらずなんとなく活気があった。
活気があったと言うのも変な言い方だが、みんな怪我をしているだけで
他の部分は規則正しい生活もあってとても元気なのだ。

おれもなんともない左側を鍛える為にかみさんに頼んで
家から持ってきてもらったダンベルや鉄アレイや足に付ける重りで
筋トレしたり腹筋したりしていた。

朝はそれまでは寝坊でなかなか起きられなかったが
殆ど毎日6時の起床の合図の放送がなる前に起きていた。
そして洗面を済ませた朝食までの間、院内の散歩が日課になっていた。
と言うより最初はトイレが込んでいたので外来病棟の方まで遠征に行って
帰りに売店の自動販売機でコーヒーを飲む・・・。
が日課になっただけの事だった。

抜糸も済んで、この頃から風呂も入れるようになり看護士さんとの
楽しい時間でもあった。

Tさんの怪我の経過もよく、じきに顔の包帯も取れた。
確か一週間ほどで手術になりTさんもようやく拘束から開放された。
しばらくして同室の患者さんが一人退院してTさんの横のベッドが空いた。

『こじ君こっち側に変えてもらえばいいじゃん』
『おお、そりゃいいね』
さっそく引っ越して枕を並べる事になった。


いつしか梅雨も空け本格的な夏になっていた。
歩行器から松葉杖になり松葉杖から3、4日で杖にステップアップした。

朝の散歩も院内から天竜川の堤防道路まで行動範囲は広がっていた。
とは言え別に走り回れるわけでも普通に歩けるわけでもなく
杖を突いておっかなびっくりおじいさんのように歩いていた。

おれらの病室のすぐ横の病棟の端に外へ通じるドアがあった。
普段は安全管理上の為か開いていないのだが、
そのドアの外のコンクリートの歩道の2㎝ほどの段差でも
怖ろしく感じ、さらに歩道から駐車場へ続くスロープと
10cm程の段差は下りるのにかなり注意をしなければならなかった。

このころ日に焼くと骨の直りが良くなると何かで読んだので
外のベンチでの日光浴が日課になっていた。
Tさんや他の病室の若い人達もいつしか日光浴に加わり
病室の横の広場のベンチは上半身裸の怪我人がごろごろしていた。

扇風機もない病室は窓を全開にしても暑く、
半ズボンと上半身裸で過ごしていた。
流石に売店や他の病棟へ行くときは上にも着たが・・・。
Tさんも殆どタンクトップか上半身裸で過ごしていた。

毎日の日光浴の為、日に焼けて真っ黒になった上半身裸の
健康そうな患者がうろうろする異様な病棟となっていた。
他の患者さんのところへお見舞いに来た人がぎょっとしていた。
見舞いにきた通院中のA君や友人や後輩も
『何処が病人よ!』と呆れていた。
そして皆なんだか羨ましそうな顔をしていた。
入院中に会社に新入社員が入ったようで後輩が愚痴をこぼしに来たりもした。


酒盛りして看護士さんにこっぴどく怒られた人や
Tさんも外出届けをだして会合に行き時間までに戻らず
連絡が取れないと大騒ぎになって怒られたりしていた。

Tさんとオナ禁マラソンで夢精を目指したりもしたが
2人ともついつい我慢できず途中で断念した。

そんなこんなで不自由だが思いのほか楽しい入院生活となり、
いつしか7月も終わりカレンダーは8月に変っていた。
外泊許可も出る様になった。

徐々に退院の日が決まる人が増えてきて
出張途中の中央道で事故った岸和田のMさんも
退院が決まったようだった。
いつしか大親友となっていたTさんも、そろそろ退院してもいいようだった。
同じ釜の飯を食った仲間達の退院を嬉しさと羨ましさと寂しさの
入り混じった気持ちで見送った。

お盆を待たずに殆どの人が退院していった。

― おれはと言えば外泊届けを出しお盆は家で過ごす事になった。―

盆明けに病院に戻ると若い人達で賑やかだった病棟も
空きベッドとお年寄りと知らない顔ぶれの
一足早い秋の訪れを迎えたような静かな病棟に戻っていた。

それでも通院時に寄ってくれる顔見知りの見舞いは嬉しかった。
Tさんも通院時に寄ってはしきりに『あぁ、戻りてぇ~
と言っていた。

8月末に産まれて初めての約2ヶ月半の長期入院もようやく終わりを告げる事となった。
退院前の診察で先生に尋ねた。
『みんな結構早くに退院してったけど、おれって結構重傷だったんですか?』
『うん、かなり重傷でしたよ』
2、3回しか呼ばれなかったリハビリの先生に挨拶に行った時
お世話になったお礼を言いながらリハビリにあまり呼ばれなかった事を尋ねると
『だってあれだけ自分でやってれば、ここでやる事なかったからね』
なんて言われたりもした。

この夏の出来事は、右の尻に残る『への字』の傷と共に
今でもしっかりとおれの胸に刻まれている。
DSC02508-1.jpg

尻に『へ』て・・・



とにかく長かった入院生活もひとまず終わり、
盆以来の久しぶりの家族との生活になった。
とは言えまだまだ動きも不自由で車の運転も出来ず、しばらくは自宅療養だ。
その頃はまだパソコンもなくテレビを見るか本を読むか
プラモデルを作る位しかやる事がなかった。

リハビリの為スイミングに通う。と言っても車も運転できないので
かみさんに送り迎えしてもらう。

まずはトレッドミルで歩いたり一通りマシンを使った筋トレをこなす。
髄内釘は入ったままなのでどうかすると腰の下、尻の辺りで『ぐりん』と違和感があったりした。
痛くはないのだが、とても気持ちが悪いのだ。
やり過ぎて熱を出す事もあった。

警察にも出頭して事故の状況を聞かれる。
どうやら業務上過失傷害との事で免停は勿論だが
罰金刑もあるかもしれないとの事だった。
あるとすれば結構な金額のようだ。
現場検証に行くとハンドルが振れだしたと思われる所から
ぶつかった街路樹までの距離が結構長く縁石には、まだカウルの塗料の
痕が残っていた。
免停は短縮で一日となり幸いにして罰金刑は免れた。

9月も終わりに近くなった頃、そろそろ仕事に復帰しろと
上司から連絡があった。
一時はこのまま辞める事も考えたりしたが、もう一度復帰する事にした。
まだ運転には不安があったので同僚に送り迎えしてもらう事になった。
半日くらいから徐々に慣らして一月も経つと現場へも
手伝いに行くようになり、久しぶりに自分の現場を持たされる事になった。
現場補助で入院中に新しく入ったMが付く事になった。

この冬は『骨の髄から冷える』と言う言葉の意味がよく判った。
髄内釘の入った右足と右腕は骨の髄から寒さが沁みた。


翌年、髄内釘を抜く手術をするために約一年ぶりに一週間ほど入院した。
ようやくあの『ぐりん』とした感じや『骨の髄から冷える』冷たさから開放されたわけだ。
それでも手術後一ヶ月ほどは右足を引きずっていたが
それもいつしか普通の歩き方になりしっかりと走れるようにもなっていた。

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早漏を克服する10の秘密 - 2007年03月06日 11:54

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